-小父さん(お爺さん)5人、竹早祭(文化祭)訪問-
文 ・14回生 福島 成二
写真・15回生 土田 善則
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篁会理事会で竹早高校の坂原先生より竹早祭のお知らせが理事各位にありました。母校竹早高校の文化祭、44年ぶりに行ってみたいと思いました。村上伸一君よりの集合お知らせのイーメールもあり10日(土)の午後に竹早祭見学に行きました。
竹早高校の校門には風船のアーチが作られていました。左側の看板には文化祭のテーマが書かれていました。え!?どう読むの?
「エキゾ‘竹‘(チック)な出会いをあなたに」
― 私のハートが‘竹‘(チク)2しちゃうの -
(実は「しちゃうの」のあとにハートマークが書かれていたのですが、わたしのワープロにはハートマークのキーがないのでやむをえず省略しました。)2は前の言葉を重ねる、そこで正解は「エキゾチックな出会いをあなたに、-私のハートがチクチクしちゃうの-」でした。そこで小父さん(お爺さん)はどんな出会いがあるかと期待して風船で飾られたアーチをくぐりました。
受付けで篁会会長の磯貝恵三氏と15回生の土田善則氏と会いました。校内で村上君と小林稔氏とあいました。こうして5人の小父さん(お爺さん)が竹早祭を一緒にまわりました。 暑い日でした、校内は生徒の熱気で一層熱く感じられました。 冷たいお茶を出していただいた坂原先生に感謝し頂いた後いよいよ校内を歩きました。
2-E組の劇「Alice-不思議の国へ連れてって-」を見ました。教室内は人がすでにいっぱいで我々は立見席でした。アリスがウサギさんを追っかける場面からはじまり確か孫に読んでくれといわれた絵本の筋書き通りだと思っていました。しかし劇中「電車男」が教室の後ろのローカーから現れ、またロッカーに消えました。また筆者が名前を知らない男性タレントに似た人が登場しました。 彼はサングラスをかけ両手を上に腰を大胆にふりました。観客は想定外の登場人物達に大歓声をあげました。教室を暗くして効果的に照明をつかい、アリスとその他の出演者が教室をすごいスピードでとびまわり、廊下に出て行くと正面のスクリーンに場面の続きのシーンがでてきます。その映像もよくできていて観客は大喜びでした。 非常にスピーディーに物語が展開しトランプの絵描き達、王様、皇女様、裁判官も登場しました。最後はアリスが目を覚ますシーンで終りました。観客から大きな拍手がわきました。
小父さんが竹早高校の生徒のころは、教室内で照明器具を上手く使うなんてことはできなかった、ましてや劇中に正面のスクリーンを使い映像を写すなど不可能でした。今の生徒は物質的に恵まれている、発想も自由に広がるであろうと思いました。
平川悟先生が1-C 炎天祭 C-Dashでかけこもうぜ!!で「うどん屋」に協力しているとお聞きしていたので訪ねました。キッチンのなかを一生懸命さがしましたが、最初は平川先生が見当たりませんでした。すると生徒達の中に生徒と同じ赤色のバンダナをかぶった平川先生を見つけて挨拶しました。2時過ぎに訪ねましたので残念ながら「うどん」は売り切れでした。プログラムにかかれた激しいダンスも見られませんでした。
美術部 ランプパレード を見学しました。磯貝恵三会長が作品のランプを観賞していたとき、小林氏が言いました「プロの厳しい目で見てはいけませんよ!」(笑い)磯貝氏はデザインのプロでした。作品は良くできていましたが、光源のボックスに貼り付けたものが小父さん達の厳しい(?)目ではもう一工夫欲しいというものでした。展示場にいた美術部員の人にいろいろ質問しまた提案もしました。
アリーナのダンス部による、七笑*八踊* を見に行った時は時間を間違え、
最後のダンスの場面でした。観客数は400人を軽く超えると思うほど大勢でした。舞台上には40人くらい、舞台下の床には30人くらいのダンス部員がヒップホップのダンスを元気良く踊っていました。小父さん達が高校生だったころはダンスといえば「フォークダンス」だったね!と思いながらアリーナを後にしました。
平川悟先生からお聞きしました「癒し」は筝曲と茶道でしたが、幸運にも茶道部を訪問しました。受付の茶道部の生徒は「すみません、残り2名分しかありません」ということでした。交渉上手の村上君が、「お菓子は2名だけでよいのでお茶を5人で飲ませてください。」と依頼しました。
生徒さんは和室の奥にいる先輩にどうするか聞きにいきました。すると「結構です」という良い返事をもらいました。竹早祭1日目でしたから、1日目分はもう計画通り売れてしまっていたのでしょう。しかし小父さん達は「切符は売れるときに売った方が得だよ」と自信をもって勧めました。
受け付けの生徒さんにわたしは和室に入る前から「正座は出来ないけどいいですか?」と聞きました。構わないですとやさしい承諾をもらいました。我々が福の神だったのでしょうか? 我々のあとお客さんが10名以上入りました。お菓子つきで一人250円でしたから2500円以上の売上になったのです。赤い布の上にわたしは足をくずして座りました。ほかの小父さん達はきちっと正座しました。はじめにお菓子が配られました、茶道部の生徒さんたちが和服姿でサービスしてくれました。テーマがお月見ということで、可愛いウサギの形をした和菓子が和紙のうえにおかれ楊枝がついていました。しかし丁度部屋の角に座っていました私の前だけお菓子が配られませんでした。幸運にも茶道部員のかたが「お菓子がまだ配られていない人は?」と聞いてくれました。小父さん(お爺さん)は黙って手を上げました。裏千家だと聞いていましたが、お茶が立てられ最初の一杯目が磯貝会長の前におかれました。その後は隣の部屋から和服姿の何人かの部員がお茶をつぎつぎと静かに運んでこられました。
またわたしの前にはお茶が置かれませんでした。どうしようか?と困ってだまっていると隣の村上君がみかねて「ここにまだお茶がでていないけれど」といってくれました。「お菓子だけでなくお茶も遅れてすみません」という言葉とともにお茶が運ばれてきました。お茶の作法は知らないのですが、他の人の真似をして茶碗を手の上でまわし飲みました。美味しかったです。お菓子が遅れ、お茶も遅れた、理由は私がきちっと正座しないお客だからペナルティーだったのではないか?と思いました。
竹早祭での各種展示、売店、劇、ダンス、音楽、アトラクション等
竹早高校生のすごいエネルギーを感じました。変な小父さん(お爺さん)達を温かく、親切に迎えてくれた生徒さん達に感謝して校門を出ました。小林氏の一押しは「30番 家庭クラブ・バザーと作品展示の中の(住みたい)住宅模型の展示」でした。「創造性があって良かった。」という理由でした。文化(カルチャー)とは何か? 竹早祭にそれが表現されていたか?ということも学校をでてビール、お茶を飲みながら小父さん達は議論しました。
母校で後輩達から良い刺激、元気、癒しをもらった一日でした。