今回の篁会「お休み処」は様変わり。前日の準備段階から大学生理事を中心にサポーターが続々集まり、「何でもやります!」とフットワークも軽い。当日も冷房の効いた部屋から暑い廊下へと、何度も呼び込みに出ていく姿には、本当に頭が下がった。実際に初めて「お休み処」に参加した感想を聞いてみると、
「在学中は、竹早祭全体の雰囲気と比べて(「お休み処」が)かなり静かだったので、すぐ出た記憶がある。手伝いを通じてまた文化祭気分を味わえて良かった。もっと現役の高校生たちに来てもらって、篁会活動を知ってもらえたらよかったと思う」
(仁科さん 119年卒)
「演劇の衣装やクラスのシャツを着て楽しそうにしている在校生に飲み物を頼まれると、自然とこちらも笑顔になっていた。制服を着て遊びに来た中学生には、飲み物を渡すと同時に『頑張れ!』と応援したい気持ちになった。2日間、とても明るい気持ちで過ごすことが出来て良かった」
(向田さん 118年卒)
「お休み処は憩いの場として、すごくありがたかった。1、2年生のときは篁会と言われてもあんまりピンと来なかった。教育基金募金の声掛けが足りないかな、と思った」
(白井さん 119年卒)
などの声がかえってきた。他にも「もっと篁会(同窓会)の出店であることをアピールし、現役生に活動を知ってもらったほうがよい」「教室内に複数の募金箱を置いたり、文化祭受付などにも募金窓口を作り人員を割いて、募金箱を目にする機会を増やす。」「廊下側のロッカー面に大きく『フリードリンク』と書く」など具体的な提案をしてくれた。来年はもっとパワーアップした「お休み処」が期待できる。文化祭で自由な表現ができた私たちの時代とは異なり、現在では企画制限がある竹早祭。喫茶店がやりたかったのに…という卒業生は、ぜひ「お休み処」に加わって新しい風を吹き込んでいただきたい。
今年は、教室外に立てかけられた「いだてん」金栗先生の等身大パネル前で写真を撮る人も多く、大盛況のなかドリンクの買い足しも追いつかず、ついに時間前に満員御礼。入場者数のべ1,350名、教育基金への募金は17,865円でした。あわせて深謝申し上げます。
期間中、猛暑に負けない青春の熱気あふれる校舎の中、メイド姿をした男子グループの呼び込みに出会った。秋葉原から直行?と思うほどあまりに似合いすぎているので、一瞬、思考回路が混乱。毎年恒例だった「ミス&ミスター竹早」の人気投票も姿を消している。LGBTに配慮した決定と聞いたが、人の心の痛みに寄り添って考え、行動できる後輩たちが誇らしく思え、21世紀の爽風が吹いた気がした。
文責 山口順子(1976年卒)
2020年竹早祭は、9月7日(土)~8日(日)の予定です。