「第11回篁会特別セミナー」を実施

 2019718日(木)、竹早高校にて第11回篁会特別セミナーが行われました。

 このセミナーは、竹早高校卒業生が講師となり、現役高校生に向けて、進路選択の一助となるように企画されたものです。

 その生い立ちは2008年、当時の竹早高校校長と篁会会長の尽力で、高校の総合学習の一貫、また文部科学省の推進していた「生きる力」の増大に役立てる施策として企画したもので、運営は高校と卒業生(篁会)、教師と父母の会の相互協力で行われています。

 講師陣が語るテーマは、自身の受験や大学生活、社会に出てからの仕事体験など。今回も本番に先立ち、610日には1年生全員にガイダンスが行われました。

 そこで篁会理事は「講師を引き受けてくれたのは、さまざまな分野で仕事に就いた先輩たち。その生の声を、直接本人から聴ける機会が特別セミナーです。そこには、みなさんの未来につながる扉があります。16人の講師が掲げたテーマの一覧をよく読み、2つの講座を選んで申請してください」と説明しました。

 セミナー当日午後、7クラスある1年生全員に対して、16名の講師が5時限、6時限と、同じテーマで計2講座ずつ、延べ32講座を行いました。

 過去10回のセミナー講師は、理事関係者に依頼してきた関係上60代が多い傾向にありましたが、今回は新規講師発掘に努め、30代・40代・50代・60代と幅広い講師陣となっています。各講師の氏名とテーマ等は、下記の通りです。

 受講された1年生は、入学して3カ月ほどですが、本セミナーを自分の将来を考えるきっかけにして、今後の勉学の参考していただければと願っています。 

(特別セミナー委員会 廣川州伸・1974年卒)

■特別セミナー講師とテーマ(大学学部/勤務先)

1971年卒・水田茂夫さん「留学と海外への就職」

(東京大教養学部・スタンフォード大学工学部大学院卒/外資系投資銀行)

1971年卒・湯浅良文さん「香りと味の合成:薬からフレグランス・フレーバーへ」

(東京薬科大・薬学/高砂香料)

1971年卒・吉川弘道さん「土木工学が築く日本のインフラストラクチャー」

(早稲田大・理工学部土木工学科/東京都市大教授)

1974年卒・宮沢和正さん「ソニーから電子マネーEdy開発秘話」

(東工大・経営システム/ソラミツ特別顧問)

1974年卒・久我芳昭さん「モラトリアム理系から医学部へ転進して」

(東京大学農学部・千葉大学医学部/整形外科医)

1974年卒・川戸直美さん「うちは教育しかのこしてやれない」

(元教員/元三鷹第七中学校校長)

1975年卒・しゅうさえこさん「好きなことを仕事にするということ」

(東京芸大・音楽学部・声楽科/歌手)

1975年卒・吉田賢治さん「こころが聞こえる耳を持とう」

(早稲田大・法学部/博報堂)

1976年卒・佐々木章子さん「調剤薬局の薬剤師の役割」

(千葉大薬学部/薬剤師)

1977年卒・安永守利さん「AI(人工知能)の弱点と未来の職業」

(筑波大学大学院工学研究科/筑波大学教授)

1978年卒・金杉憲治さん「公務員・外交官とは」

(一橋大学法学部/外務省アジア大洋州局長)

1993年卒・福田圭馬さん「商社の仕事を通じて、世界と繋がる」

(東京外国語大外国語学部(中国語学科)/三菱商事)

1993年卒・柳原みずきさん「国際社会の架け橋になる」

(明治学院大学社会学部/東京YMCA)

1991年卒・奥山雅史さん「映画製作と広告、販促、営業の仕事」

(青山学院大学経営学部/東映エージェンシー)

2002年卒・矢島義宏さん「将来をどうつくるか?」

(明治大学大学院理工学部・建築/東急電鉄→地方自治体出向中)

2004年卒・飛田真一さん空の仕事で世界とつながる

(早稲田大学教育学部/ANA空港センター)